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あつかう

表具の正しい取り扱い方や保管の仕方を掛軸を例に説明します。

取り扱う時

表具を扱う際には、次の3点に最も注意が必要です。



●湿気…湿気の多い場所を避ける。
●汚れ…必ず清潔な手で扱う。
●折れ…軸の中ほどは持たない、紐はゆるめに巻く…など本紙部分に「折れ」が生じないように極力注意する。

※注意力を失わないよう、無言で集中して行います。

掛ける時

表具を掛ける時は次の3点に留意します。



●湿気…湿気の多い場所は避ける。
●風…冷暖房の風が強く当たる場所は避ける。
●光…直射日光が当たる場所は避ける。

※連日掛けたままにせず、時々は巻いて箱に納めましょう。できれば朝掛けて、夜に箱にしまうと理想的です。

掛け方

掛け方

しまい方

しまい方

保管方法

掛軸を保管する心得は、次の諸点です。

●いつ?→よく晴れて湿気の少ない日に行う。
●どのように?→毛ばけなどで軽く風を送り、表面のチリや埃を落としてからしまう。
●どこに?→棚の上など湿気の少ない場所。
●手入れは?→1年に2回程度、春と秋の晴れた日に虫干しをする。
 その際、折れや傷みがないか必ず目通し(肉眼による点検)を行う。